今年はいろんなゴシップが多すぎてもはや過去の話になりつつあるSMAP独立騒動。いろんな報道があって何が本当なのかわからないが、事務所に残留することに落ち着いたようだ。

一説ではSMAPという名称や過去の楽曲等の知的所有権を事務所が握っており、それを使えなくなるので残留せざるを得なかったという。また事務所がマスコミへ強い発言力を持っていて、独立したSMAPを起用できなくなるまたという報道もあった。

個人的には同世代として彼らには一線に立ち続けていてほしいという思いがある。彼らが活動を継続できるのであれば独立うんぬんはどちらでもよい。その文脈で仮に彼らが独立しても活動できるスキームを構想してみた。

もし自分が元マネージャーだったら、SMAPをGoogleかAmazonに売り込んでいた。マスコミが起用してくれないならYouTuberやプライムビデオ専属アイドルとして生きればよいのだ。

テレビやラジオの接触率はここ10年で急速に落ち込んだ。もちろんネットの台頭が原因だ。広告費の推移を見ても明らかだ。ラジオはネットに広告費を抜かされて久しい。

(余談だがCXが凋落したというが、もともとF1やM1というネットと親和性の高い層に強かったところがモロに影響を受けるのは当然なのだ)

とはいえテレビの影響力はまだまだ強い。だからネット関連企業もテレビCMを出稿している。GoogleはAndroidやYouTubeのCMを、AmazonもプライムサービスのCMをバンバン打っている。

デジタルネイティブ、ウェブネイティブのジェネレーションが今後は主流になるだろう。そうするとテレビとネットは等価だ。むしろ立場は逆になるかもしれない。

しかし現時点ではネットサービスはリアルから集客をしてユーザーを増やす段階なのだ。だからこそリアルからユーザーを引っ剥がしてこれるコンテンツをネットは求めている。

CMでHIKAKINをみてYouTubeを観てみようという人は多くないだろう。しかしこれがSMAP(たぶんもはやSMAPという名前ではないだろうけど)だったらどうだろう。観てみるという人は多いのではないだろうか。

Amazonもむさ苦しいオッサンがミュージカル風に送料無料とか歌い踊るよりも、SMAPが舞い踊りながら「Amazonプライムならプライムビデオで僕らを観られるー」とか歌ったほうがプライム会員が増えるのではないだろうか。

その前提で自分が元マネージャーだったら、こうしたプロモーション企画書を携えてGoogleとかAmazonにSAMPの専属契約を持ちかけていただろう。

おそろしいことにタレントがテレビに露出しなくなると、急速に過去の人になってタレントとしての価値は急減する。

しかしYouTubeやAmazonのCMで露出していればそれもある程度避けられる。逆にジャニーズ事務所のように露出を限定するということもないので、SMAPファンの世代であればネットで接触することが多くなるかもしれない。

タレント価値も維持しつつ、専属契約で収益も確保できるのだから、独立したいなら後顧の憂いなく独立すればよいのだ。

ひょっとするとマスコミはそれを気づいているかもしれない。ネット動画サービスは彼らの脅威だ。だから海外のネット動画配信サービスの日本上陸にあたり、テレビ局はHuluやNetflixのように提携することで抱き込んで、牙を抜こうとしている。

いまのところGoogleやAmazonはCM出稿してくれるお得意様だ。しかしSMAPを抱き込まれることで急激にユーザーを奪われることを危惧したかもしれない。

だからSMAPを野に放たないように誘導したのではないか。そうすれば(報道が本当だとすると)追い出すつもりだったSMAPを謝罪させて残らせるように持ち込んだのではないか…

という駄文を書いて現実逃避してみた。

SMAPをGoogleとAmazonに専属で売り込んでいた! 自分が元マネージャーだったら。
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